2023.3 大好きな奈良の春 1300年続く信仰が尊い

サイクリング

春になると奈良に行きたくなる。

奈良の仏様たちは近くで拝観できる。
貴重な文化財でありながら、ずっと信仰の対象なのだと実感できます。
観光客も少なく、ゆったり仏様と向き合って、話を聞いてもらうことができます。
聖徳太子の治世や大化の改新の舞台になった飛鳥や斑鳩、日本の原風景ののどかな感じも好きだし、
平城京跡の壮大な風景も好き。

観光客じゃないよと粋がって、スルーしてきた東大寺二月堂の修二会(通称お水取り)だけど
初めて参加してきました。
今年は、土日の観覧はなく平日のみで、ニュースでよく見る「お松明」は19時開始です。

大和西大寺にあるADDress拠点から自転車で向かいました。
17時には到着する予定だったんだけど、自転車置き場を探し回ってグルグル。
ネットを調べても、お水取りに自転車で行った人の記事はなかった・・・だよね~

やっと見つけた東大寺正面、お土産屋さんが並んでいる辺り。
な~んだ、こんな近くにあったじゃん!! 

修学旅行なんかの団体さんもいなくなって、人もまばら。
平日だし、「あれ?意外と混んでいないのかな」と、のんびり二月堂に向かいます。

鏡池から見た東大寺大仏殿。奈良っぽいね。

二月堂まで上り坂、登っていく人達は少数。道合ってるのか不安になると、大勢人が集まっている広場に出ました。

右手に見えるのが二月堂、竹垣に囲まれた中で見学します。
左の階段を僧侶たちが上っていくようです。
竹垣の中は人数制限があり、定員になったら入れないみたいですが、入れてもらえたので一安心。
この時18時。
どの場所がいいのかわからないので、斜面の下の方に腰を下ろします。

後でわかったんだけど、16時に並んで入場し、上から2段目の場所を取ってレジャーシートを置いたら、開始まで、どこかで時間をつぶすんだって。
1列目は火の粉が飛んでくるかもしれない、2列目は灰をかぶってご利益があり迫力もあるらしい。
もっと調べればよかったーー

点火する前のお松明。

お水取りは、東大寺二月堂で行われる、修二会という法会の中の一行事。目的は、仏の前で罪過を懺悔すること(悔過)であり、3月1日から14日までおこなわれ、心身を清めた僧(練行衆)が十一面観音の前で宝号を唱え、荒行によって懺悔し、あわせて天下安穏などを祈願する。
二月堂本尊の十一面観音を祀る懺悔祈祷の厳行であり、(天平勝宝4年/752年)に始められ、戦時中なども一度も中止されることなく、令和5年で1272回目となる。(Wikipediaより抜粋)

18時半くらいから日が落ちて暗くなり、案内のアナウンスが始まります。

19時近くになると、座っていた人達が立ち上がり、地面にすき間ができたので、邪魔にならないように、さりげなく上の方に移動しました。

初めての「お松明」は、厳かで迫力があり尊かったです。
練行衆は全部で11人、でも1人は既にお堂に入っていて、松明をともして登壇するのは10人です。
火事にならないように、松明のあと、すごい勢いで、ほうきで火の粉を掃き出していました。建物の下に消防の方が待機しているのも見えます。

次は2列目で灰をかぶりたい!
余韻に浸りながら、一人ワインで乾杯しました。帰りにふらっと寄ったイタリアンバル、美味しかった。ごちそうさまでした。

奈良の春、2日目は斑鳩までサイクリング。
拠点の大和西大寺から秋篠川に沿ったサイクリングロードを走ります。途中には唐招提寺や薬師寺もあり、奈良の風景を堪能しながらのポタリング、癒されます。
秋篠川は、奈良時代に物資を運ぶ運河の役割を果たしていて、河口部の九条には市場である西の市の案内板が立っていました。賑やかな往時を偲びました。

桃の花(?)が満開でした。川沿いは、ずっと桜並木。桜の季節のサイクリングもいいなぁ~

斑鳩では、春の恒例「中宮寺の弥勒菩薩さまとのご対面」
20年以上前から、何かあると会いに来る私の仏様。いつも静かな微笑みを浮かべて話を聞いてくださるのです。今年は何だか弥勒さまが大きく感じました。
中宮寺は、聖徳太子とその母ゆかりの、宮家の皇女を迎える尼門跡寺院です。1,300年にわたって、苦しみや悲しみの救いを求めて訪れた数多の女性たちに思いを馳せます。

斑鳩では、時が止まったような風景に出会うとこわばっていた体の力が抜けるようです。いたるところで石の仏様が大切に祀られています。古来からの信仰が根付いているのですね。

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