九州ぐるっと旅 見たことのない風景を見に 佐賀

旅の空

ずっと昔、写真で見て心に残っている風景ってありませんか?

幼い頃、祖父の家には旅行のお土産が並んでいるガラスケースがありました。
そこで見た1枚の写真、高千穂峡に浮かぶボートでした。神秘的な風景に心を奪われ、何度もこっそり見ていました。別に堂々と見ればいいのに、自分だけが見つけた秘密の写真にしておきたかったのかもしれません。
数年前、天孫降臨神話の高千穂峰の話を聞きました。神が住まう場所、高千穂という地名を久しぶりに耳にして、いつかは行きたい憧れの場所になりました。

大人になってから、空一面に気球が飛んでいる写真を見ました。
外国かなと思ったら、九州の佐賀でした。
青空にカラフルな無数の気球が浮かんでいる様子は、雄大で愛らしくて、ただただ美しかった。
実際に真下で見上げたら、どんなに感動するだろう。

写真で見た風景を体験したい!!
今まで見たことのない景色を見てみたい!!
九州には、行きたい所がたくさんありました。
住まいのサブスクADDressの拠点も使って、10日ほどの九州まるっと旅に行ってきました。

11/3~11/5 宿泊:ADDress拠点 佐賀 武雄温泉
この旅の最初にして最大のイベント 佐賀バルーンフェスタを見る!!
その前に、佐賀1か所目は「吉野ヶ里遺跡」

吉野ヶ里遺跡は、約700年続いた弥生時代の全ての時期の遺構・遺跡が発見されたそうです。
弥生時代は農耕生活中心の穏やかなイメージですが、集落を取り囲む濠と物々しい木柵に激しい争いがあったことに驚きでした。

拠点は武雄温泉内という好立地。

寝に帰るだけなのがもったいないくらいの素敵な拠点でした。

佐賀2か所目は「御船山楽園 らかんの湯」
らかんの湯は、サウナシュランにおいて3年連続グランプリを受賞したサウナ―の聖地です。
人数制限をしているので、とても静かで自分だけの世界に没入できます。
世界最大級の薪ストーブがあるサウナ室では、セルフロウリュの水音だけの世界。
極上のととのいでした。写真は撮れないのでWebサイトから拝借。
薪ストーブのサウナ室

女性用だけにある白いサウナと水風呂。アロマ水を凍らせた「キューゲル」と言われるボールが用意されていて、サウナストーンに乗せて楽しみます。
ととのいスペースには、軽食や飲み物がある喫茶室もありました。

御船山楽園は、世界的アート集団「チームラボ」が手がけるアート作品の展示中でした。
ロビーでは無数のランプが幻想的です。取り壊し前の旅館や、御船山楽園の山全体を使った壮大で美しい光のアート。非日常の世界でした。

佐賀3か所目 佐賀バルーンフェスタ 
1980年から続いているアジア最大級の国際熱気球大会で、100機を超える熱気球が参加しています。競技はタスクと呼ばれ、時間や距離、高度ではなく、あくまでバルーンの操縦力を競います。バーナー操作でバルーン内の温度を上下させ、行きたい方向に吹く風に乗せて飛行させます。動力はなく風を乗って大空を飛ぶなんて、物語の中に入ったみたい。
7時と15時に開催されますが、早朝の方が気流が安定し風がなく実施の可能性が高いようなので7時を目指します。
3年ぶりの有観客ということで過去イチの混雑ではないかと推測して、とにかく早く出発しました。福岡から来る人の方が多くて、滞在している武雄温泉からは比較的少ないのが救い。
バルーンフェスタの時だけ現れる「バルーンさが駅」

6時着、川に映る気球を撮りたくて対岸に陣取る。雲一つない快晴、日の出を拝みながら期待に胸膨らみます。

対岸はカメラマンの数がすごい!!川ぎりぎりでカメラを構える人も多くて、夢中になって川に落ちないか心配です(余計なお世話かーw)

結局、11/4は競技中止になりました(泣)。風がないように見えたんだけど、上空の風が強かったそうです。開催中止のアナウンスが流れると、カメラマン達は何も言わず粛々と帰り支度。よくあることなのね。諦めきれず待っていると、企業などの気球が、ひとつ、またひとつと膨らみ始めました。飛ばすことはできないけど、早朝から集まった観客のために係留してくれました。初めての気球、感動!

翌朝、二度目のチャレンジで、念願の大空の熱気球群を見ることができました。眠い・・
実は、河川敷をスタートする競技と、ゴールにする競技があって、この日はゴールの日だったので、圧巻の一斉離陸は見られなかったんだけど、十分楽しかった。地面に横たわる気球が少しずつ膨らんで、飛び立つ様は、まるで大地から生まれて独り立ちする生き物のよう。飽きずに眺めていられます。

土手にいる観客のすぐそばを飛ぶパフォーマンスをしてくれました。最初よくわからず、地面にぶつかるんじゃないかとハラハラしたんだけど、搭乗者の笑顔を見てサービスとわかりました。
バーナーのゴオゴオいう音が間近に聞こえて迫力満点!

青空を埋め尽くすカラフルな気球たち、思い思いの方向に飛んで行って、あっという間に小さくなりました。時速何キロで飛んでいるんだろうな。

夜間係留(ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン)も見ることができました。暗闇の河川敷に並べられたバルーンが、音楽に合わせてライトアップされる光景は幻想的です。「バーナー・オン!」の掛け声と共に、全てのバルーンのバーナーを一斉に点火して盛り上げます。最後の花火まで見て帰り道は混雑したけど満足、満足。

佐賀4か所目 唐津くんち
同時期に開催されていた唐津くんちにも寄ってきました。唐津神社の秋季例大祭で、国の重要無形民俗文化財やら、ユネスコ無形文化遺産やらに登録されているお祭り。
この大きな鯛が有名ですよね。テレビで見たことある!!

「エンヤ、エンヤ」「ヨイサ、ヨイサ」のかけ声で曳山(ヤマ)が通りを駆け抜ける様子は勇壮です。京都の祇園山笠にヒントを得て、江戸時代から始まって、14台の曳山があるそうです。
町内ごとの曳山があり、老若男女の曳き子200名~400名で曳くそうです。幼い子から老人まで総出で曳くのがいいなぁ。一番曳山「刀町の赤獅子」

佐賀5か所目 呼子のイカ
イカの活造りは食べておかないとね! 有名店「河太郎」で。

佐賀6か所目 武雄温泉
拠点から徒歩10分にある武雄温泉街、1300年の歴史がある古湯です。ん?奈良時代から?
楼門と新館が国の重要文化財に指定されています。

泉質は、弱アルカリ性の単純泉。保温性が高く、透明でやわらかな湯ざわりが気持ちよかった。武雄温泉には本陣があったため、その名残りの「殿様の湯」など、複数の立ち寄り湯があり、古い施設で情緒がありました。

佐賀7か所目 武雄神
735年創建の歴史ある神社で、背後には御船山の神奈備(神が隠れ住まう山)があり、竹林を抜けると樹齢3,000年と伝わる大楠のご神木があります。ここでもチームラボの音楽が流れて神秘的でした。

3日間、佐賀を堪能しました!!次は南下して熊本に行きます。

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