瀬戸内サイクリング 海道を行く「かきしま海道」

サイクリング

2022.5.21~5.22
しおまち海道とかきしま海道はつながっていないので、
尾道から、かきしま海道起点の呉まで移動しないといけないのです。
なぜ、こんな面倒くさいことをしたかというと、
しまなみ、ゆめしま、はまかぜ、とびしま海道は、つなげることができるので
New自転車が来てからの楽しみに取っておくつもりだから。
メインディッシュは後からね~

尾道から呉までは、さざなみ海道があるのだけれど
トンネルが多いR185を85kmも走らないといけない。
ガチのサイクリニストには何でもないんだろうけど、私はパスしたい。
ということで、乗捨てレンタカーを借りて、呉まで移動しました。

かきしま海道は、呉駅を起点に倉敷島、江田島を渡る74kmのコース。
江田島では牡蠣養殖が盛んで、牡蠣いかだを眺めながら走るので「かきしま海道」です。
サイクリングロードなのですが、交通量の多い道路も多く、スピードを上げる車の横でヒヤッとすることもあります。
しかし、圧倒的な海の美しさや海に浮かぶ島々を眺めながらのサイクリングは最高です。

もうひとつ、海軍兵学校や海軍工廠など軍港の歴史に触れたり、鉄工所・造船所の巨大施設を眺めることができるのも、このルートの見どころです。
今回は、呉から倉敷島、江田島までは橋を走り、江田島から呉側には渡船を使います。

呉駅の観光案内所で、かきしまサイクリングマップを貰おうと思ったら、今は配っていないそうです。
あらかじめ、Webからダウンロードしていて良かったよ。

ノンビリやっていたら、出発が11:00。急げ~

呉駅をスタートして、すぐに見えてくる巨大建造物。
IHI(旧石川島播磨重工業)の設備らしい、マッドマックス感がすごい。

30分ほど走ると到着、日本で唯一の潜水艦基地。

実物潜水艦、初めて見たーーー!! テンション上がる☆

ランチは、潜水艦が見える港町珈琲店で。

もちろん!海軍カレー。
海上自衛隊では多くの部隊で毎週金曜日の昼食にカレーが食べられています。
長く航海している隊員が曜日感覚を忘れないようにするためらしい。へぇー
自衛隊員からレシピを教わったお墨付きの呉海自カレーらしいです。
フリードリンクもお代わりして、満足満足。ごちそうさまでした。

ランチ後12:30に出発、30分ほど走ると音戸大橋につきます。

音戸大橋は、昭和36年瀬戸内海で初めて離島に架けられた橋、世界でも珍しい日本初の「2層半螺旋型高架橋」で、橋の両側が螺旋状になっています。

第二音戸大橋ができたことで、交通量が減って走りやすかったです。

サイクリングマップができた当初は、音戸渡船がありました。
江戸時代から続く日本一短い定期航路だったそうですが、橋建設による乗客減に船の損傷も重なり、2021年10月に廃業になったそうです。

かきしま海道のブルーライン、しおまち海道よりは多く引かれていました。
引かれていない区間もあるので、googleマップは手放せない。

倉敷島の交通量が少ない道を快適に走ります。
海の透明度がすごい!!

音戸大橋から1時間、14:00早瀬大橋に到着。
体も慣れてきて、いい調子で走れます。
橋を渡ると江田島~

また巨大建造物、石油の貯蔵施設かな?
好きなんだよね~巨大建造物。風力発電がぐあんぐあん回っているのとか・・

真っ暗なトンネル。
車は殆ど通らないけれど、闇に吸い込まれそうで怖い。

15:30 本日の宿泊場所、Umios Spa Resortに到着。
本日の走行36km。今日も無理せず楽しんで走りました。

夕日スポットなんだよね~
宿泊プランは、ずばり「サンセットBBQ」

サイクリングとは思えないリゾート感、寛ぐわ~
ボート、カヌーなどのアクティビティもできるようで、夏は楽しそう。

しっかりワインも飲んで疲れも取れたので、
翌朝早めに出発!!といっても8:30だけど。
今日は雲一つない快晴、 暑すぎもせずサイクリング日和。

遠くに重なる島なみが美しい。

牡蠣の養殖いかだが続きます。

牡蠣がらのピラミッド。
道路にも落ちていたりするのでパンクに注意です。

こんな透明できれいな海で育った牡蠣は美味しいんだろうなぁ。

途中にある旧海軍兵学校は寄らずに、ひたすら走ります。
とにかく天気が良くて、潮風に吹かれ、瀬戸内海のキラキラを浴びて・・
快適に走っていたつもりが、後で大変なことに・・

11:45 切串港(西沖)到着。ここがかきしま海道のゴールですが、呉行きの港はもう少し先。

12:00 切串港(吹越)到着。

12分ほど船に揺られて、対岸の呉ポートピアに着きます。
テーマパークとして開園して駅も作ったんだけど、閉園して今は公園になっています。
志摩スペイン村を思い出しちゃった。

呉ポートピアから呉駅まで、交通量の多い幹線道路を走ります。
12kmほどの距離で楽勝と思っていたのに
なんか辛い・・・涙が止まらない(泣)
UVケアのサングラスしてたんだけど、5月の海の照り返しの光は強烈だったのかしらん。

ランチは、細麺のカスうどん。
焼きアゴ入りの出汁の自動販売機が有名な「だし道楽」
一度お店に入ってみたかったんのです。
牛ホルモンを素揚げしたカスと細麺の組合せで美味しかったです。
出汁はそれほどでも~でしたけど。

涙と葛藤しながら、14:30呉駅到着。本日の走行距離47km
お目当ての戦艦大和ミュージアムに行きます。

実物の10分の1サイズの模型。
訪れた皆さん、資料や映像を食い入るように観ていらっしゃいました。
日本人として忘れてはいけない戦争遺産ですね。

吉田満の「戦艦大和の最期」を読んだのは、はるか昔ですが、
戦艦大和で戦死した21歳の臼淵大尉の言葉が改めて心に響きますね。

「進歩のない者は決して勝たない。負けて目覚めることが最上の道だ。日本は進歩というものを軽んじてきた。私的な潔癖や徳義にこだわって、真の進歩を忘れていた。敗れて目覚める。それ以外にどうして日本が救われるか。いま目覚めずしていつ救われる。俺たちはその先導になるんだ。日本の新生にさきがけて散る。まさに本望じゃないか」

吉田満の創作ではと言われていますが、心に刻みたい言葉です。

帰宅してから、Netflixで「男たちの大和」を思わず観ちゃって大泣きしました。

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